深い森のなかにひっそりとたたずむ英国館。かつてここは、遠く英国の人々が暮らしたクラブハウス。
木のぬくもりと、やわらかな光がおりなす静かな世界があります。
英国人、ハンス・ハンターにより、見立鉱山の英国人技師の社交と宿泊の場として建設され、鉱山の盛衰の歴史を見守ってきた建物。
日本建築と洋風建築をひとつにした、当時としては珍しい独特の建築様式で、ハンス・ハンターが残した建物の中でも現存する数少ない貴重な建物の1つです。
英国の文化と日本の自然。二つの異なる世界がひとつに調和し、長い歴史の重みと本物だけが持つ落ちついた空気につつまれ、異国の香り漂う英国館。
耳をすませば、風にそよぐ小枝やせせらぎの音。春には、花の香りや鳥たちのさえずり。文明社会になれすぎた私たちの忘れていた世界が広がります。